留学中は楽しいことばかりではない
留学中は楽しい思い出がたくさんできましたが、中には辛かったこともいくつかあります。
一番辛かったのはホームシックです。
恐らく、初めて留学をした人なら誰もが経験することだと思いますが、ホームシックにかかってしまった時がとても辛いと感じました。
留学中に最も日本に帰りたい!と思ったのは、なかなか言葉が通じなくて思うようにコミュニケーションが図れなかった最初の時期です。
クラスメイトの皆もとても気を使ってくれていたのですが、言いたいことがなかなか伝えられないためストレスがどんどん溜まっていきました。
「日本に帰ればこんなストレスを感じることもないから、いっそのこと帰ってしまおうか…」と何度葛藤したかわかりません。
色々悩んでいる時期にクラスメイトの一人から「Take it easy!(気楽にいこうぜ!)」の一言が心をフッと軽くしてくれました。
あの時も友達が一言かけてくれなかったら、ひょっとしたら僕は飛行機に飛び乗って日本に帰ってきてしまったかもしれません。
友達にとっては何気ない一言だったかもしれませんが、僕にとっては救いになる一言になりました。
ちなみにその言葉をかけてくれたのは今でも親友の一人として親交があります。
慣れない一人旅はするものではない
ある程度自分の語学力にも自信がついてきた頃、調子に乗った僕は一人旅をしようと決意しました。
一人旅といっても200キロほど離れた町まで自転車に乗りながら旅をする、プチ一人旅です。
友達から借りたり、足りないものは購入したりと色々な装備品を揃えていざ出発しました。
ある程度の体力には自信があったので200キロくらいは楽勝だと考えていましたが、それが甘かった!
最初の頃は軽快に走行できましたが、アップダウンの連続で体力を消耗して一歩も動けない状態になりました。
さすがにここまで動けなくなるとは考えていなかったので、急遽宿泊するホテルを探そうと思ってもなかなか見つかりません。
ようやく発見して辿りつけたのに、運悪く満室で宿泊できない始末。
仕方なく24時間営業のカフェを見つけて小休止をして体を休めることができました。
あの時ほどフカフカのベッドが恋しくて辛いと感じたことはありません。
もう少し近場から慣れていけば良かったのに、いきなり無理をし過ぎてしまったようでした。
ようやく目的地に辿り着いた時には嬉しくて一人で泣いてしまいました。
帰り道は来る時の反省も活かしながらしっかり休憩を取りながらゆっくり帰ったので問題ありませんでした。